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夫のスマホに、職場の女性からLINEが届いていた。
中身を見たわけではない。でも、通知に出た「今日はありがとうございました」の一文が、頭から離れない。
二人で食事に行っただけなら、浮気じゃないのかもしれない。でも、隠れて会っていたなら、それはもう浮気なんじゃないか。
そんなふうに、どこからが浮気なのか分からなくなって、検索している人もいるでしょう。
浮気がどこからかは、人によって答えが違います。友人に聞いても、ネットのアンケートを見ても、答えはばらばらです。だからこそ、「世間の平均」ではなく、自分の夫の行動を当てはめて考えられる線引きが必要です。

答えが人によって違うから、余計に迷いますよね。一緒に、線を3本に分けて整理してみましょう。
浮気はどこからか、線は3本ある
浮気がどこからかを考えるときは、線を3本に分けると整理しやすくなります。
法律の線は、気持ちの線よりずっと後ろにあります。
自分の気持ちの線
「これをされたら、私は傷つく」「これは許せない」という線です。二人きりの食事が許せない人もいれば、連絡のやり取りだけで嫌だと感じる人もいます。人によって違ってよい線です。
法律の線
離婚や慰謝料の話し合いで問われるのは、法律上の「不貞行為」があったかどうかです。一般には、配偶者以外の人との肉体関係を指します。気持ちの線よりも、ずっと後ろにある線です。
ただし、肉体関係が認められなくても、関係の深さによっては慰謝料が認められた例もあります。自分の場合がどうなのかは、弁護士に確認してください。
夫婦の約束の線
「異性と二人で飲みに行くときは、先に言う」「元恋人とは連絡を取らない」など、夫婦の間で決めている線です。はっきり話し合っていなくても、暗黙のうちに共有している線もあります。
夫の行動が、この3本のどれを越えているのかを分けて考えると、「浮気かどうか」の答えが出なくても、次に何をすればいいかが見えてきます。

自分の気持ちの線を越えていたら、傷ついていいんです。法律の線とは別の話ですからね。
よくある行動を3本の線に当てはめる
よく迷う行動を、3本の線に当てはめてみます。気持ちの線は人によって違うので、「傷つく人が多い」かどうかで書いています。
| 夫の行動 | 気持ちの線 | 法律の線(不貞行為) | 夫婦の約束の線 |
|---|---|---|---|
| 異性と仕事以外の連絡をこまめに取る | 傷つく人が多い | 通常はあたらない | 隠していれば越えていることが多い |
| 異性と二人きりで食事に行く | 傷つく人が多い | 通常はあたらない | 言わずに行っていれば越えている |
| 手をつなぐ・キスをする | 多くの人が越えたと感じる | 通常はあたらないが、状況による | 越えている |
| マッチングアプリに登録している | 多くの人が越えたと感じる | 登録だけではあたらない | 越えている |
| 肉体関係を持つ | 越えている | あたる | 越えている |

仕事以外の連絡をこまめに取っている
仕事の連絡なら、時間帯や内容にある程度の決まりがあります。夜遅くの個人的なやり取りが続いている、通知を見せたがらない、という場合は、夫婦の約束の線を越え始めていることがあります。
異性と二人きりで食事に行った
仕事の流れで二人になることもあります。大事なのは、それを隠していたかどうかです。隠していたなら、本人も「言ったらまずい」と分かっていたということです。
マッチングアプリに登録している
既婚者がマッチングアプリに登録している時点で、多くの人は「越えている」と感じます。登録しただけでは法律上の不貞行為にはあたりませんが、出会いを探す行動であることは変わりません。

法律の線はずっと後ろ。でも、その手前で傷つくのは、まったくおかしなことではありません。
男性が「これは浮気じゃない」と思っている線
ここからは、男性側の話を数多く聞いてきた立場から書きます。
男性が「ここからが浮気だ」と考えている線で多いのは、体の接触があるかどうかです。手をつないだり、キスをしたりしたら浮気。そして体の関係を持ったら不倫。そう考えている男性が多いと思います。
裏を返すと、連絡を取り合うことや、二人きりで食事に行くことは、「まだ浮気じゃない」と考えている男性が多い、ということです。妻が「もう浮気だ」と感じる線とは、かなり離れています。
お金を払う関係なら浮気ではない、と考える男性もいます。いわゆるパパ活です。
パパ活には専用のアプリがあり、そこで知り合った相手と会う約束をします。気をつけたいのは、夜に会うとは限らないことです。同僚には「外回り」と伝えて、昼間の時間に会い、そのまま何事もなかったように会社に戻る。夜の帰りが遅くないから大丈夫、とは言い切れないのです。
男性の「浮気じゃない」という理屈と、妻が感じる「浮気だ」の線は、多くの場合ずれています。そのずれを知っておくと、夫に何をどう伝えるかを考えやすくなります。

夫の「浮気じゃない」は、夫の都合の線かもしれませんね。
「ただの食事」が浮気に変わるとき

最初から浮気をするつもりで始まる関係ばかりではありません。仕事の相談や、たまたまの食事から、少しずつ線を越えていくこともあります。
ランチくらいなら、会社の同僚どうしでもよくあることです。ただし、二人きりで夜にお酒を飲むとなると、話が変わってきます。
お酒の力も手伝って、相手がかわいく見えたり、かっこよく見えたりする。そして、つい「好きだ」と口にしてしまうこともあります。相手も同じ気持ちだったら、一線を越えるまでに、そう時間はかからないでしょう。
男性側から見て、「もう線を越えかけているな」と感じるサインもあります。急に筋トレを始めた。体の消臭スプレーを使うようになった。鏡の前で髪を整えたり、鼻毛などのムダ毛を気にしたりするようになった。どれも、誰かに見られることを意識し始めたときに出やすい変化です。
こうした変化に気づいたら、記事「旦那の帰りが遅いのは浮気?」で書いた5つの変化と合わせて、記録をつけておくと、あとで判断しやすくなります。

「まだ大丈夫」と「もう越えている」の間には、小さなサインがいくつもあるんですね。
夫婦の約束の線を話し合うときの伝え方
- 「あなたは」ではなく「私は不安になる」と、自分の気持ちとして伝える
- 「浮気しないで」ではなく、行動の言葉で決める
- 決めた線は、半年に1回くらい見直す
3本の線のうち、夫婦で決め直せるのは「約束の線」だけです。ここをうまく言葉にできると、夫の行動が変わることもあります。
「あなたは」ではなく「私は」で伝える
「あなた、浮気してるでしょ」と言うと、夫は身構えて否定します。
「二人きりで飲みに行ったと後から知ると、私は不安になる」のように、自分の気持ちとして伝えると、夫も話を聞きやすくなります。夫が責められていると感じにくく、こちらの線がそのまま届きやすくなるからです。夫の態度が冷たいときの話し方は、記事「旦那が急に冷たいのはなぜ?」でも書いています。
行動の言葉で決める
「浮気しないで」では、どこからが浮気なのかが夫婦でずれたままです。
- 異性と二人で食事に行くときは、先に一言伝える
- 夜遅くの個人的なやり取りは控える
- マッチングアプリは入れない
行動の言葉で決めておくと、あとから「そんなつもりじゃなかった」と言われにくくなります。
決めた線は、ときどき見直す
異動や転職で、仕事の付き合い方が変わることもあります。一度決めた線も、半年に1回くらい「今のままでいい?」と確かめ合うと、約束が形だけになりにくくなります。

「私はこう感じる」と伝えるのは、責めることとは違います。自分の線を守るための言葉ですね。
線を越えたと感じたら、次にすること
夫の行動が、自分の気持ちの線や夫婦の約束の線を越えていると感じたら、次の順番で考えると動きやすくなります。
自分の目的を決める
浮気をやめてほしいのか、事実をはっきりさせたいのか、離れる準備をしたいのか。目的ごとの動き方は、記事「旦那の浮気に賢い妻がしないこと」で詳しく書いています。妊娠中なら、目的を決めるより先に自分の体を守ってください。時期ごとの動き方は、記事「妊娠中に夫の浮気を疑ったとき」で書いています。
夫婦の約束の線を言葉にする
自分にとっての線を、約束として伝えます。伝え方は、すぐ上の章で書いたとおりです。
法律の線を越えていそうなら、事実を確かめる
肉体関係まで進んでいそうだと感じたら、自分で確かめようとせず、専門家に相談する段階です。夫のスマホに勝手にログインする、GPSをこっそり付けるといった方法は、法律に触れるおそれがあります。

探偵の無料相談では、今の状況で調査が必要かどうか、必要ならどのくらいの費用がかかるかを聞けます。相談したからといって、その場で依頼しなければいけないわけではありません。費用の決まり方や追加料金は、記事「浮気調査の費用はいくら?」で整理しています。
線を越えていそうだと感じたら
肉体関係まで進んでいそうなときは、自分で確かめようとせず、専門家に相談する段階です。連絡してほしい時間帯や方法は、申し込みのときに伝えておきましょう。
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線を言葉にすると、自分の気持ちも整理されますよ。
浮気はどこからかについて、よくある質問
気持ちだけで、行動していなければ浮気ではない?
法律の線では、気持ちだけでは不貞行為にはあたりません。ただ、気持ちの線では、心が別の人に向いていること自体を浮気と感じる人もいます。どちらも間違いではありません。
夫が風俗に行っていたら浮気?
気持ちの線で「浮気だ」と感じる人は多いです。法律上の扱いはケースによって判断が分かれるので、離婚や慰謝料を考えている場合は弁護士に確認してください。
元恋人と連絡を取っているのは浮気?
連絡を取っているだけでは、法律上の不貞行為にはあたりません。ただ、隠していたり、頻繁に連絡を取っていたりするなら、夫婦の約束の線を越えていると感じる人は多いでしょう。

法律の線と気持ちの線、どちらで考えているのかを分けると、答えが出しやすくなりますよ。
W不倫も、どこからが浮気かの考え方は同じ?
線の考え方は同じです。ただ、相手にも配偶者がいる場合は、相手の配偶者から慰謝料を求められるなど、話がより複雑になります。
夫と「どこからが浮気か」で意見が合わない
意見が合わないのは珍しいことではありません。どちらが正しいかを決めるより、「これをされたら私は傷つく」という自分の線を伝えて、夫婦の約束として決め直すほうが前に進めます。
線を越えていないなら、気にしすぎ?
越えていないとしても、気になった気持ちには理由があります。気になった行動と日付を記録しておくと、気にしすぎなのか、本当に何かが変わったのかが見えてきます。
まとめ|浮気がどこからかは、3本の線に分けて考える
- 線は3本。自分の気持ちの線、夫婦の約束の線、法律の線
- 自分の気持ちの線を越えていたら、法律の線と関係なく傷ついてよい
- 男性は「体の接触から浮気」と考えがちで、妻の線とずれていることが多い
- 昼間の外回りや、筋トレ・消臭・身だしなみの急な変化もサインになる
- 約束の線は「私は」と行動の言葉で、夫婦で決め直せる
浮気がどこからかに、全員に共通する正解はありません。だからこそ、夫の行動を3本の線に当てはめてみてください。今日は、気になった行動を1つだけ、表のどこに当たるか考えてみる。それだけで、モヤモヤが少し形になります。

線を引けたら、次の一歩はずっと選びやすくなります。少しずつ、整理していきましょう。
参考にした公的な情報
- 不正アクセス禁止法
- 警察庁・長野県警察「改正ストーカー規制法」の案内(GPS機器の無承諾取付等の規制、2021年8月26日施行)
- 法律事務所による不貞行為・慰謝料の解説(肉体関係が認められなくても慰謝料が認められた例)